ナマポ

「ナマポ」の意味は?

ナマポとは「生活保護」または「生活保護を受けている人」(生活保護受給者)を指す用語の事で、生活保護を「生保」と略したことが由来しています。
ひらがなで「なまぽ」や「生ポ」という表記も見かけます。
「生保」も「せいほ」でもなく「ナマポ」なのは、生命保険と混同してしまうためと考えられます。

主にネットの書き込みで見かけますが、近年ではテレビドラマの台詞の中で登場するなど、リアルの世界でも使われるようになってきました。
単に生活保護という意味だけでなく、不正受給が蔓延している状況から、蔑称として使われる場面が多いです。

ナマポは以下のよう使います。

  • 俺もナマポになるかな
  • あの人ナマポなの?
  • ナマポの不正受給はクズ
  • ナマポ貰うための仮病
  • ナマポなのにパチンコするやついるのか
  • ナマポとかいう勝ち組
  • ナマポ最高

以下では、ナマポの言葉が一般にも広まるきっかけとなった、芸能人生活保護不正受給問題(ナマポ芸人)と、不正受給について詳しく見てきましょう。

ナマポ芸人とは?

2012年にお笑いコンビ「次長課長」の河本準一さんの母親と親族が生活保護を受けていると報道され、国会議員に追及されたり、所属するよしもとクリエイティブ・エージェンシーも巻き込み謝罪に追い込まれることとなった騒動がありました。

生活保護には扶養義務があり、親族による援助が受けられない場合に受給されますが、河本さんは当時推定5千万円の収入があったとされ、親子関係もよく母一人の生活費を援助する余裕は十二分にあったようですが、生活保護を受けていました。
また、親しい後輩や友人に「タダで貰えるんなら、貰っておけばいい」と話していた事も報道されています。

後に同じくお笑いコンビの「キングコング」の梶原雄太さんの親族も生活保護を受けていることが発覚し謝罪。

これらの出来事は「芸能人生活保護不正受給問題」と呼ばれ、テレビでも連日取り上げられるなど注目され、それまでほとんどネットでしか見かける事の無かった「ナマポ」という言葉がテレビや雑誌などでも使われました。
そして当事者は「ナマポ芸人」という不名誉な称号が付いてしまいました。

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不正受給について

困窮している国民は、生活保護法により一定の条件を満たせば国や自治体から生活を保護を受ける事が出来ます。
どうしても働けない方や本当に生活できない人達には支払われるべきですし、素晴らしい制度だと思います。

しかし、十分に生活できるお金があったり、多額の給料をもらいながら生活保護を受けるなどの不正受給であったり、日本人以外の特定の国籍の人だけ審査が甘く簡単に生活保護が受け取れるなどの実態が明らかとなり、ナマポという言葉はこれらの不正受給者の意味を含む蔑称として使われるようになりました。

こういった状況は以前からあったものと考えられますが、ネットの普及とともに知られることとなりました。

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